オリジナル絵本 ウィッシングブック ■誕生日(BIRTHDAY)
■価格 2,752円(税別・送料別)
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●ストーリー 全32ページ
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本文中の赤色の部分がご指定の内容に替わります。
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もえちゃんの せかいいっしゅう たんじょうび ぶん・メリー シルバート え・たなか ひとし
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さとう もえへ
2012年6月12日
パパ より
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ねこはかせから てがみが とどきました。
へたな ネコごで かいてあります。
「もえちゃん こないだは ホットケーキ ありがとう。
パパに しかられにゃかったかい?
6月12日は もえちゃんの たんじょうびだね。
おれいに ぼくが はつめいした
ひこうせんに のせてあげよう。
たった いちにちで
せかいいっしゅう できる すごいやつだよ。」
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青葉小学校からのかえりみち
もえちゃんが いえのちかくまでくると
ネコのはかせが へいのうえで
もえちゃんを よびました。
「もえちゃん てがみを よんでくれた?
いちど ぼくのけんきゅうしつを みにこないか。」
ネコはかせの けんきゅうしつは
ちいさな やまの ちょうじょうに ありました。
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けんきゅうしつには
いろいろな へんてこな はつめいひんが
たくさん ならんで いました。
「あのてがみは
この ネコごへんかんコンピューターで かいたのさ。
これは アジのひものオートつりき。
これは キャットフードふくらましきだ。」
ネコはかせは じまんそうに
はつめいひんを せつめいして くれました。
いちばん おくに
こんど のせてもらう ひこうせんが
ピカピカ ひかっていました。
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この ひこうせんが とぶのは
じかんに ひっぱられるからなんだ。
だから とんでいるうちに
はるから ふゆ
あきから なつへ ぎゃくもどり。
ちきゅうを はんぶん まわると
もえちゃんのとしは
10才に もどってしまう。
でも しんぱいは いらないよ。
あとの はんぶんで
11才に もどるからね。」
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たんじょうびの3月3日
やくそくの12じに
もえちゃんが まどをあけると
あの ひこうせんが ぶーんと
ちいさな おとを たてて うかんでいます。
まるい ドアが あいて
ネコの はかせが おりてきました。
「もえちゃん11才の おたんじょうび おめでとう。
おいわいの せかいいっしゅうに さあしゅっぱつだ!」
はかせが はつめいした
ひこうせんネコふくを きると
もえちゃんは ひこうせんへ のりこみました。
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ひこうせんは たかく たかく
のぼって いきます。
もえちゃんのいえが おもちゃのように ちいさくなり
もえちゃんの すむ まちも
やがて みえなく なりました。
そして とうとう にほんのくにも
もえちゃんの てのひらの おおきさに なりました。
はかせが そうじゅうかんを まえに たおすと
ひこうせんは ぐんぐん スピードを あげ
きがつくと
もう アメリカたいりくは めのまえです。
(中略)
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「すごい のりものだね
どこからきて どこへいくの?」
「これから アメリカたいりくを こえて
せかいいっしゅう するんだ。」
「きみは どこへ いくの?」
「たからじまの ちずを みつけたんだ。
これから たからさがしに いくんだよ。」
ネコの はかせが
「これは ぼくの はつめいした
ダイヤモンドたんちきだ
きっと やくにたつよ。」と いいました。
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(中略)
おとこのこが たのしそうに
いえの かべに ペンキを ぬっています。
そばかすが かわいい きいろいかみの おとこのこが
リンゴを てにもって ニコニコしながら
ペンキぬりを ながめています。
もえちゃんも ペンキぬりを してみたくなりました。
「わたしにも ペンキぬりを させて。」
とたのみました。
(中略)
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かぜが つよくなって なみが あばれています。
その なみを やぶって とつぜん
まっしろに かがやく おおきな おおきな
マッコウクジラが とびあがりました。
「やあ あれは はくげいだ」
はかせが さけんだとき
ちいさな ボートに のった おじいさんが
ふとい もりを クジラめがけて
なげつけました。
(中略)
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たいせいようを わたって
イギリスの そらを とんでいるときでした。
とつぜん ひこうせんが キリキリと
おとを たてはじめました。
「おや タイムプロペラが おかしいぞ。
しゅうりのために きんきゅうちゃくりくするよ。」
ひこうせんは ふかい もりのなかでも
いちばん おおきな きのうえに
ちゃくりくしました。
(中略)
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ことりの うたを ききながら あるいていると
ひづめの おとが きこえてきました。
そのとき あさりちゃんの あたまを かすめて
いっぽんの やが きに つきささりました。
みどりの ふくをきた せいねんが
たくましい うまに のって はしってきました。
そして もえちゃんに
「ここは きけんだ すぐに にげたほうが いいよ。」
と さけびました。
(中略)
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ながぐとをはいたネコの やかたは
フランスの ある ちいさな むらに ありました。
ピカピカ ひかる ながぐつと
りっぱな ようふくを きた ネコが
もえちゃんたちを むかえてくれました。
「このあいだ わしは しゅじんのために
ひとくいおにを だまして
ちいさな ネズミに へんしんいたところを
ぱくりと たべてしまった。
(中略)
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ちょうど フランスへ きたから
アルプスの うえを とんでみよう。
ひこうせんは みどりに かがやく
そうげんを こえ
ふわふわと とんでいきます。
ひこうせんの おおきな かげに おどろいて
シカの むれが にげていきます。
やがて アルプスの やまやまが
ぎんいろに ひかって
あおい あおい そらに
そびえているのが みえてきました。
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「あの きれいな はなは エーテルワイズだよ。
はなの じゅうたんの うえで
おべんとうを たべよう。
やあ しまった。
ながぐつをはいたねこさまに いただいた
おべんとうを わすれてきてしまった」
すると おかのむこうから
かわいい おんなのこと
おじいさんと こヤギが
たのしそうに うたを うたいながら
あるいてくるのが みえました。
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ネコの はかせは
おんなのこに ペコリと おじぎをすると
「どこか このへんに
レストランは ありませんか。」と ききました。
しょうじょは クスクス わらうと
「これから おべんとうを たべるところなの
いっしょに いかが?」
(中略)
それから ひこうせんは アラブのくにぐにや
ひろいひろい ちゅうごく
そして ヒマラヤさんみゃくを こえ
きらきらひかる よるの にほんに もどってきました。
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もえちゃんが ひこうせんから おりて
へやにもどったとき とけいは
ちょうど 1じを さしていました。
ネコの はかせは いいました。
「もえちゃん きょう 2かいめの 11才の
たんじょうび おめでとう。」
「いちにちに にども たんじょうびを むかえたのは
せかいで もえちゃん ただひとりだよ。」
「はかせ ほんとうに たのしい
おくりものを ありがとう」
ネコの はかせは つめを ひっこめた やわらかなてで
もえちゃんと あくしゅを しました。
「さようなら もえちゃん」
「さようなら はかせ」
ひこうせんは ほしでいっぱいの そらに
ふわふわと きえて いきました。
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もえちゃんへ
がんばりやの もえちゃん
11才の たんじょうび おめでとう!
パパ より
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